KISEKI

かぼちゃや大きな肉塊を前にすると、少し気持ちが引き締まる料理をしていると、ときどき“自分だけでは対処しきれない相手がきたな”と思う食材があります。たとえば丸ごとのかぼちゃや、ずっしりと厚みのあるブロック肉。普段はそこまで意気込まずに包丁を手...

誰かのために料理をする日は、台所の空気まで少し違って見える友人を家に招く日というのは、朝からどこか気持ちが浮き立つような、そわそわするような特別な空気があります。買い物袋を台所に置き、野菜を並べて今日のメニューを頭の中でひとつずつ思い描くと...

離乳食づくりは、小さな食材との静かな向き合いから始まる子どもの離乳食をまとめて作る日は、いつもの料理とは少し気持ちの構え方が変わります。大人用の料理ならざくざく切っても問題ない野菜も、小さな口に入れるものとなると、ひとつひとつの大きさや柔ら...

特別な日のメニューを考える時間から、もう気持ちは準備を始めている記念日の夜は、普段より少しだけ気合いを入れて料理をしたくなるものです。メインは肉料理にしようか、魚のほうが軽くていいかな、前菜はどうしよう──そんなふうにメニューを考えている時...

外の空気の中で食材を切るだけで、気分がちょっと上がるキャンプ場で料理をするときって、家のキッチンとはまったく違う空気が流れています。炊事場の小さなまな板、少し湿った風、どこか遠くで聞こえる薪のはぜる音。そんな環境のなかで野菜や肉を切っている...

食材の山を見ても、ちょっと気持ちが軽くなる週末になると、平日を楽にするために作り置きをまとめて準備することがありますよね。作業台いっぱいに野菜や肉を広げると、「あぁ、けっこうな量だな…」と少しだけ気持ちが重くなったりもします。にんじんを何本...

丸魚を前にすると少し身構えるけれど、包丁の扱いやすさが不安をほどくスーパーで鮮度のよい魚が並んでいると、「今日は丸ごと買ってみようかな」と思う日があります。でも実際に手に取ってみると、急に緊張してしまう人も多いはず。切り身では感じない“生き...

【1：疲れた夜でも調理に踏み出せる“軽さ”】平日の仕事を終えて帰宅したころには、体も頭もすっかり使い切ってしまい、キッチンに立つのが重たく感じられる日があります。外に食べに行く気分でもなく、コンビニの総菜もどこか味気ない──そんなとき、料理...